2025年4月、国立科学博物館で開催中の「古代DNA」展を見るために実家の八王子に帰っていました。予定に余裕があったため、家から近くにある自然公園で虫探しをしていたところ、妻があるものを発見しました。

ヤマトゴキブリの抜け殻です。子供のころから通っていた公園ですが、まさかヤマトゴキブリが生息しているとは思いませんでした。これはぜひ生きた姿を見てみたいということで、時間をおいて夜にまた来てみることにしました。
午後7時半くらいになり、再び公園へ。今度は父も参戦し、3名で探します。
探し始めて、30分ほどしてなんと父が最初の個体を発見!

木製の手すりの上でクヌギの花がらを食べていました。近くを探してみると、どんどん見つかります!


もう少し歩いてみると、なんと、ヤマトゴキブリのオスが羽化している場面に遭遇しました!

野外でのゴキブリの脱皮や羽化は採集をしていてもそう簡単に出会えるものではありません。大興奮ものです。父と妻をそっちのけでたくさん写真を撮影しました。ミラーレスを持ってきていないのが悔やまれますが、しっかりと目に焼き付けておきました。
ヤマトゴキブリはゴキブリを探し始めたころは憧れのゴキブリでした。はじめて高尾山でヤマトゴキブリを見つけた時(初めて認識した時)は叫んでしまうほど。虫のことを知った気になっていましたが身近な虫さえちゃんと認識できていなかったのだと教えてくれたのはゴキブリです。いわば人生の師です。私と刃牙は兄弟弟子にあたります。
ここではヤマトゴキブリだけでなく、モリチャバネゴキブリも見つかりました。オオゴキブリは流石にいないと思うのですが、もしかしたら・・・とわくわくしつつも、公園を後にしました。