2024年の10月に沖永良部島でエラブモリゴキブリを採集し、飼育を行っていたのですが無事に産卵し、幼虫が孵化してきました。

エラブモリゴキブリは鹿児島県沖永良部島にのみ生息するゴキブリで、洞窟内から発見されており洞窟性傾向が強いと思われます。採集してきた個体も洞窟内からの採集です。
採集後、1個体ずつ個別のケースでプロゼリー及びマウスフードを与えて飼育を行ったところ、多数の卵鞘を得ることができました。卵鞘は乾燥しすぎるとダメになってしまうため、わずかに加湿した燻炭を被せて管理したところ、2~3か月ほどで孵化しました。

オキナワオオモリゴキブリやカノモリゴキブリ同様、初齢幼虫は白いですね。この後脱皮を重ねてだんだん淡いオレンジ色になっていきます。モリゴキブリの飼育はなかなか大変ですが、どうにか累代していければと考えています。