ケイバンキゴキブリ Cryptocercus kyebangensis Grandcolas, 2001
【別名】 なし
【飼育難易度】 ★☆☆☆☆ とても難しい
【国内流通】 ★☆☆☆☆ とても少ない
【成虫の大きさ】 約17~20 mm
【推奨ケースサイズ】 30×20 cm以上
【繁殖様式】 卵生
【プラ壁面歩行】 壁面は歩行できない
【分布】 韓国
【メモ】
韓国産のキゴキブリです。キゴキブリ科のゴキブリは朽木中で生活をし、幼虫を長期間育てることが知られています(亜社会性を持つ)。また、系統解析の結果からシロアリに近縁であることが示されており、生態の共通点も多くあります。
本種は高標高地の赤枯れ内に生息しており、飼育下では赤枯れマットをケース内に深く入れ、5~10℃で管理します。多くのゴキブリはある程度高い温度で飼育しますが、本種は高温にすると落ちてしまいます。低温下で素早く動いている本種を見ると違和感があって面白いです。キゴキブリ科自体、日本国内での流通は少ないため入手が難しく、飼育難易度も高めです。
韓国産のキゴキブリ属については、現在は本種のみが知られていますが、今後研究が進むことで新たな種が記載される可能性があります。
【参考文献】
Grandcolas P., Park Y.C., Choe J.C., Piulachs M.-D., Bellés X., D’Haese C., Farine J.-P., and Brossut R. 2001. What does Cryptocercus kyebangensis, n. sp. (Dictyoptera: Blattaria: Polyphagidae) from Korea reveal about Cryptocercus evolution ? A study in morphology, molecular phylogeny, and chemistry of tergal glands. Proceedings of the Academy of Natural Sciences of Philadelphia, 151: 61-79.
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